移住初、小学校で音むすびの場なんて!
夕暮れは、ほんのひと時だ。
いや、どの時間帯も一刻一刻というものはそうなのであろうが、沈みゆく太陽が、ことさらそれを感じさせてくれるように思う。
音むげん工房の夕暮れも、あっという間に群青色に覆われ、夕陽をみたいな・・そう思って玄関に出たときには、もう、こんな色。雲に覆われた月もこちらを見ていた。
今朝、近文第二小学校の教頭から、フライヤーの決済がおりた旨連絡があった。
PTA教育講座。
ことの始まりは、ゆいゆい本舗の「ののっち」から紹介をうけた「りえちゃん」にある。
少しさかのぼって・・・・今から13~4年前、性別適合手術を役所に在職中しながらたどった僕に、故人であるジャーナリスト宮淑子さんが機会をくれ、早稲田大やフェリス女学院といった教育機関、自治体などで体現者としての場を持つことがはじまりだった。
その当時は、僕の性別不一致の状態を通して、呼ばれることが主だった。
僕は確かに、マイノリティな当事者であるけれど、その中でいつも、自分の観念と呼ばれる意図とのズレに違和感を持ちつつ、試行錯誤してなんらかの役立てにならないかと葛藤していたように思う。
今回、りえちゃんを通して、小学校のPTAに呼んでいただくに至ったこと、なんていうか、僕の心がスーッと晴れやかな感じがしていて嬉しい。勿論、たった50分の中で、子供たち、親御さん、先生方と対象の幅がひろく、悩みどころでもあるけれど、ピアノ弾き語りを通して出来ることが、こんなにも自分にとって自然であるということを、心が喜んでいるように感じる。
約10年前の東京で、僕のような資質の人を講師に呼ぶ際、PTAからの依頼があったにも関わらず、学校側が「教育上よくない。子供には存在を知らしめるには早すぎる。」などという理由でボツになったこともある。なんだそりゃ?? と、正直腹立たしさをおぼえた一件だった。
だけどね、北海道の道北の旭川郊外の小学校で、それが実現するんだ。
音楽活動の本業ではないけれど、僕のもうひとつの表現手段というか、ミッションというか、ライフワーク的なこういった場も、50歳になった今だからこそ、お話が来たときは真摯に受け入れたいと思っています。
50分で、どれだけできるか? っていう感じだけど、こんなタイトルになりました。
「つるちゃんの いのちの音むすび塾」
ピアノ弾き語り&おはなし
ね?
なんか、コンサート活動に近い感じでしょ?
資質にも自己紹介で触れるけれど、そこから更に本質的なことに!
求められる形と僕のスタンスが、だんだん近づいてきているように感じる。
勿論、ニーズがあれば、性別不一致に生まれた当事者としての体験談を、教育、医療、雇用、いろんな側面から使っていただくのも僕の役割と思っているけれど、もっと、本質的なことを感じ取ってもらえるように、自分を磨いていきたいと思ってます。
とりとめもない感じになってしまったけれど、とっても嬉しい気持ちでブログを書いているんだ。受け入れてくださったPTA、学校、関係者の皆さん、心より感謝します。どうぞ、よろしくお願いいたします。
これも、
音の旅だね。
鎌倉理恵さん ありがとう。
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